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長野市の社会福祉法人 森と木

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〒381-0036 長野県長野市平林1丁目30-1

地域生活相談室ベターデイズ

各機関の方々へ

「発達障がいサポート・マネージャー」の仕事

 長野県では平成25年度より、地域の中で発達障害のある人に対する支援を進めていこうと、障害保健福祉圏域毎に「発達障がいサポート・マネージャー」を配置しました。初年度は上伊那圏域(伊那市・駒ヶ根市を中心としたエリア)、上小圏域(上田市を中心としたエリア)、松本圏域、そして長野圏域の4カ所に配置。平成26年度には諏訪圏域、佐久圏域、大北圏域(大町市を中心としたエリア)、北信圏域(中野市・飯山市を中心としたエリア)に広げ、平成27年度には残る飯伊圏域(飯田市を中心としたエリア)、木曽圏域に配置し、長野県全ての圏域に配置をしました。

 地域の関係者の方からは「サポマネ」と呼ばれることが多いです。直接的に発達障害のある人あるいはご家族の支援をするのではなく、多分野に渡る発達障害のある人の支援者同士の情報共有などに取り組みながらネットワークを形成し、支援体制を構築していくのが業務の中心です。発達障害に関わる関係機関としては、保健所、保育所、医療機関、福祉機関、小学校、中学校、高校、大学、就労支援機関、司法機関、行政機関など、年齢やその状況によって様々です。しかし、多くの場合、それらの機関は管轄する行政機関の違いや価値観の違いから、連携やお互い役割を理解することの難しさがあります。サポマネはそれらの「間」に入り込み、情報の橋渡しやそれぞれの役割の確認などをしながら「つながり」を作っていくのが日々の仕事となっています。

 ケア会議で多くの関係者は集まっているのだけれど、なかなか出口が見つからず、いわゆる「困難ケース」になってしまっている発達障害のある人がいます。たいていそのようなケースでは、その人の問題行動ばかりに注目が集まり、その問題行動がじゃまをして前向きな方向性を出すことができないでいます。「今までいろいろやってきたけど全部ダメだった」という話が多いのも事実です。でも、みんなが下向きになっていたら、ケア会議自体、時間の無駄遣いです。もう一度、その人の強みを含めた全体像を整理し、全員で共有し、それぞれの機関ができることや役割を確認し、たとえ小さな一歩でもその人が前向きになれるための働きかけが必要です。サポマネは、誰かがその提案の「一言」を言い出しやすい雰囲気づくりをしていきたいと考えています。誰も言わない時は、思わず自分で言って煙たがられることもあります。何だかんだ言いながらも、まだまだ仕事の中身が定まらない毎日ですが、皆様と一緒に歩んでいきたいと思っています。

 まず、私の名前と顔を覚えていただければ幸いです。

長野圏域発達障がいサポート・マネージャー 岸田隆(きしだたかし)
連絡先 080-6937-5566(平日8:30〜17:30)